ホテルルアンダ(アメリカ)Hotel Rwanda(2004年)監督:Terry George 主演:Don Cheadle 公式サイト→http://www.mgm.com/ua/hotelrwanda/main.html 評価:☆☆☆/4ッ星中 =======‐ 1994年ルアンダ。 きな臭い噂と暴力的なアジテーションがラジオから流れてくるものの 地元の人々も旅行者もいつもどうりの平和な一日を過ごしていた。 フランス資本の高級ホテルマネージャーのポールの一日も、 平穏に過ぎていく。 それは彼が祖国で味わう、最後の平穏だったのかもしれない… こんなに泣いた映画は久々です。 感動して泣くというのともちょっと違う、 恐れと怒りと悲しみで涙が止まらなくなりました。 感情的にかなりパワフル。 もうあの大量虐殺から十年が経ったのですね… これはとあるホテルを舞台にした生存者の記録を元にした作品ですが、 もし自分が彼らの立場にいたら、どうしていただろう? どうなっていただろう?と考えずにはいられません。 当時虐殺をTVで見たときは、 フツ族とツチ族の闘争と言う風に説明されていましたが、 それに軍や政治グループや反乱軍など さまざまな問題が絡み合って、何がどうしてこうなったのか 結局よくわかりませんでした。 映画の中でもその辺りの理由は詳しく語られていません。 変わりに焦点の一つは、“No man's land”にも似て、 国際社会から見捨てられた生存者に当てられています。 平和な時代だったら、当たり前の父親として、ホテルマンとして 一生を終えたであろう、控えめでしたたかで家族思いの主人公が 持てる力と知恵と思いの全てを駆使して生き残ろうとする姿。 ストレートです。 最終更新日 2005.02.05 |